それでいいのか

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―――――――――― 浅く、温い温度の中をたゆたうように繋がって、抱き合い、唇を絡めて 肌の感触を手のひらに覚えさせるようにゆっくりと 「…ふ、もう寝てら」 きっちりもう一度セックスしてから花屋はスコーンと寝落ちした。一気に爆睡に入った証拠に息をしてないんじゃねぇのってくらい静かーに奴は寝ている。呼吸音が低すぎて最初の頃は大丈夫なのかと鼻をつまんで確認していた 「…」 汗が引けばまた花の強い芳香が鼻孔を一杯にし、気だるいまま動けずにサイドテーブルの小さな明かりの中花屋の寝顔を眺める 俺を招き入れない場所を花屋が持ってる それがとにかく嫌だ 聞けない自分がいるって事に、俺は花屋に出会わずいたら知っただろうか。どうかねぇ分からんな。他人の人生に自分から絡もうなんて …うん、なかったな つつー、と頬を撫でても全く動かない。寝てる時のこの無防備さは俺を信用してるからだよな?そうならなんで 「ダメだ」 言われるのを待ってばっか …どの辺にあるのかだけ教えてくんねぇかな花屋よ 言語化してモヤモヤする性格を元々持ち合わせていない俺は同じ事を後100回くらい考えて全く答えも出なそうだったもんで 潔く寝た 起きたら花屋はきっともういないだろう
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