エピローグ

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どうやって? 赤の他人だ。恐らくあの状態で、面会は無理だろう。 それなのに、一般人である響さんたちが、どう祓ったのだろう。 その疑問はすぐに解かれる。 「我々『視える』者は、海外と同じく警察に手を貸している」 それは極秘だという。 日本では、まだ、その存在を強く否定する権力者が多いのだそうだ。 だから、ほんの一部の、日本のトップと言われる人だけが知っている任務だ、と言う。 「えっ、そんなマル秘情報を私に言っちゃっていいんですか?」 響さんが言い難そうに言う。 「……君もそのメンバーになったから」 ハーッ? 「僕は、君を危険にさらしたくないから断固反対した」 チッと舌打ちし、顔を歪め響さんが言う。 「でも、板前さんが気に入っちゃって。巻き込まれ体質の君の力は貴重だ、と言うんだ。彼には……誰も逆らえない」 ウソ、響さんをも屈服させる板前さんって……何者?
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