秋色のワルツ 1

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「お前はバカか? 遊ぶ相手はちゃんと選べ」 「選んださ。」 「社内の、しかも常務秘書だぞ」 「‥…」 返す言葉もない 「もう一度確認するが…本当に付き合ってないんだな?」 「…付き合ってはない。 定期的に寝るだけだ」 明人は盛大なため息を吐き出すと 頭を抱えて、ソファーに蹲った 「世に言う…バカな弟の不祥事って こういう事なんだな…」 「弟じゃねーし」 「そんな事言ってられないだろ 池山さん、妊娠してるんだぞ」 に…ん し…ん? 「俺じゃないかもしれないだろ?」 「池山さんは、常務に相手はお前で… 結婚を考えてるって」 「俺じゃ…」 避妊に100%はない…… 俺は完全に否定出来なかった 「直人、池山さんとちゃんと話しをしてこい」 ダラリと力が抜けてしまった俺に 明人は諭すように話した
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