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披露宴はくだけたスタイルで、隣接するレストランでのビュッフェ形式だった。
形式的なことは省いてなるべく自由に楽しめるようにということらしい。
「キャンドルサービスないんだ?見たかったのにな、戸川君がどんな顔でやるか」
「似合わないよねー。でもそれが見たい」
残念だ。
戸川っちがハート型のロウソク台に点火するところ、ブーケトスで笑った仕返しに笑ってやりたかったのに。
「でも司会の徳永君言ってたよ。戸川といえど、それ相応の洗礼は受けてもらう、って」
「何やるつもりだろ?」
前ではようやく米州部長が延々と終わらないスピーチの締めに入ったようだ。
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