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「学校で一番を取っても、全国レベルの偏差値にすると七十しかない」
「何言ってんだよ! 俺なんて、偏差値四十だ。佳孝(よしたか)なんて三十台だぞ」
「言い方が悪かった。人間の価値は偏差値ではない。可愛らしさだ」
自分の気持ちを素直に吐露すると、翔が半眼でちょこんと首を傾げた。
「はあ? お前頭でも打ったんか?」
「それが今の正直な本心だ」
「……可愛らしさで飯食えんのはペットかアイドルぐらいだと思うけど」
「ペット……」
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