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「ごめんなさい」
俺の目にはそう言い泣きながら頭を深く下げ謝る3人の少女が映っていた。
この少女達は彼女だった早紀をいじめ、自殺に追い込んだ……言わば人殺しだった。
謝れば済むと思う、いつかは許される、そんな甘い考えで少女達が頭を下げているとしか俺には思えなかった。
人を殺して「ごめんなさい」
勝手につまみ食いして「ごめんなさい」
この二つは同じごめんなさいだが罪の重さで印象がガラリと変わる、人を殺した方の「ごめんなさい」は俺からしてみればとてもでは無いが信用が出来なかった。
3人は必死にペコペコと俺に謝る……何故彼氏だっただけの俺に謝るのか、親には謝ったのか……様々な事が頭の中を駆け巡る、しかし結局俺の行き着いた所も少女達と同じ言葉だった。
「気付いてやれなくてごめんなさい」
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