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オレは誰にも会わなそうな獣道を通り、街の方に向かった。
そしたら、枝に洗濯物の…いや、布団の様に引っかかってる男がいた。
……………。
…オレは何も見なかった。
うん。きっとこれは目の錯覚だろう。
それかどっかのバカが倒した四天王の怨霊だろう。
…だって、角とか翼とかあるモン。この人。
あ、人じゃないならこの人がこのまま死んでもオレに罪はないよな?
?「なぁ、食べ物ないか?」
千「喋った!!!」
?「あと、お前の心の声は聞こえてんぞ?」
千「出会い頭に初対面の木に引っかかった男にプライバシーの侵害をされた!!」
?「お前、面白いな。俺の後継者にならないか?」
千「ヤバイ!オレ拉致られる!!」
?「人を誘拐犯みたいに言うなよ。俺は愉快犯だ」
千「自分で言った!しかも上手くねぇ!!」
…もう帰ろう。
全然面白くないのにドヤ顔されたし…。
?「えー、行っちゃうのぉー?そんなにつまんないかな?……けど、俺についてくれば楽しい人生になると思うぞ?部下達も愉快犯だし」
千「そんな狂気じみたところ行きたくないです。さようなら」
?「…俺はルシファーだ」
………帰ろう。
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