【15】明日への選択

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私と川端さんは通路の角を曲がってエレベーターに乗った。 「あの寝癖の人と知り合いだったの?」 「はい。高校の頃の担任の先生です。」 「え?何よそれ…。だから先生って呼んでたの?」 「フフ、そうなんです。」 身体は疲れてクタクタなのに、気持ちだけは元気いっぱいだった。 受付で骸骨似の担当者を呼び出し、無事報告。 そして私たちは自動ドアを抜けて外に出た。 「あ…、雨が降ってるわ。」 つい空を見上げて足が止まる。 「うわ最悪…。今日フットサルなのに…。」 「大丈夫よ。確か午後には止むって相沢くんが言ってたわ。」 「良かった。じゃあ一眠りして夜に備えますか。」 「ちょっとそれだけ聞いてるといやらしいわね。」 「うわ!一緒にしないで下さいよー。私彼氏いないんですから。」 「ぶつくさ言ってないで走るわよ!」 「え?ちょ、川端さん狡いです!待ってくださいよー!」 .
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