【15】明日への選択

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おかしいな…。 今日は平日、そして今は昼間なのに。 よくわからないまま、私は翔ちゃんをぼんやりと見つめていた。 翔ちゃんは私の部屋があまりに汚いせいか、ダンボールに物を突っ込んで片付けてくれている。 「…ったく、こんなんで一人暮らしができるのか?」 「できますよーだ。」 「化粧も落とさないで寝ようとしてるくせに?」 「だって疲れてるんだもん…。」 「なら無理して引っ越す事ないだろ?」 「そうなんだけど…。」 そうなんだけど…。 「疲れて仕事から帰ってきた時に…、 隣の部屋がいつも真っ暗で寂しいんだもん…。」 そうだ、私は寂しいんだ。 「ふーん、寂しいんだ。」 「そうよ、悪い?」 「別に悪かないけど…。」 そう言って翔ちゃんが見つめた先は、なぜか私の首元。 .
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