第一章  氷の女

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第一章  氷の女

 私の名前は二宮環・・三十三歳。  うお座産まれの東京育ち。今は東京地検で検事をしている。法廷でついたあだ名は“氷の女”。  離婚歴・一回、どこにでもいるバツイチの独身女の私に迫る、凶悪犯の魔の手。  もしもあの凶行が東京地検を襲わなかったら・・まだ、そのままの【氷の女】だった・・    
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