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まさか結婚できるなんて思ってなかったな。
本当に、加奈子には感謝してもしきれない。
加奈子に呼ばれた仲間内の飲み会で、まさか理想像まんまの人に会えるなんて。
啓太と結婚するためにオランダ駆け落ちを持ち出したときは、少し怖かったな。
うん、こっちで加奈子が喜ぶものを啓太と探してみよう。
あまり公にできなかった僕の悩みを聞いてくれた彼女が、まさかキューピットまでしてくれるとは…
とはいえ、啓太が日本に残した友人たちのことを気に掛けていたからな。
僕が啓太のためにできることは、何があるだろう。
加奈子に連絡を取って…
いや、元々は女性を愛していた啓太だ。変な心配をさせたくないな。
うーん、今日も啓太は隣で笑っているから大丈夫か。
友人関係よりも僕を選んでくれた啓太。
だから、今日も僕は君に朝食を作ろう。
男は胃袋掴めば大丈夫だって言うからな。
「うわ、焦げたッ!!」
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