第1章  異世界へ!

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もうそろそろで森の中枢かな、というくらいに近くに魔力反応を感じた。 なんだ?と思った瞬間。 「ギャアアア~!!!!」 悲鳴が聞こえてきた。 聞こえたら無視できないね…。ということで、悲鳴が聞こえた場所まで急いで行き、急降下して、近くに着地した。 においに敏感な魔物や動物がいるかもしれないので、風下の方の草むらからこっそりと観察する。 あ、ちゃんと翼はしまったよ。 少し遠いので、目の部分強化させ、よく見てみる。 すると、灰色っぽい銀の髪の男の子が蜘蛛みたいな魔物に襲われていた。 今にでも男の子が蜘蛛に喰われそうだ。 そこで俺は腰にさげている刀を常人では見えないようなスピードで3メートル位の蜘蛛をサイコロ状に斬っていく。 蜘蛛は一瞬、止まったかと思ったら、崩れていった。 そして、斬った蜘蛛を火属性中級魔法“浄化の炎”で灰になるまで燃やしていく。 こうしないと、血の匂いを嗅ぎつけた魔物がやってくるのだ。 燃え盛る炎を見て、生き物を殺すというのはこういうことなのかな、と思った。 生まれたところが日本という、自ら生き物を殺す必要のない国だったからかなぁ…。 「あのー…」
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