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もうそろそろで森の中枢かな、というくらいに近くに魔力反応を感じた。
なんだ?と思った瞬間。
「ギャアアア~!!!!」
悲鳴が聞こえてきた。
聞こえたら無視できないね…。ということで、悲鳴が聞こえた場所まで急いで行き、急降下して、近くに着地した。
においに敏感な魔物や動物がいるかもしれないので、風下の方の草むらからこっそりと観察する。
あ、ちゃんと翼はしまったよ。
少し遠いので、目の部分強化させ、よく見てみる。
すると、灰色っぽい銀の髪の男の子が蜘蛛みたいな魔物に襲われていた。
今にでも男の子が蜘蛛に喰われそうだ。
そこで俺は腰にさげている刀を常人では見えないようなスピードで3メートル位の蜘蛛をサイコロ状に斬っていく。
蜘蛛は一瞬、止まったかと思ったら、崩れていった。
そして、斬った蜘蛛を火属性中級魔法“浄化の炎”で灰になるまで燃やしていく。
こうしないと、血の匂いを嗅ぎつけた魔物がやってくるのだ。
燃え盛る炎を見て、生き物を殺すというのはこういうことなのかな、と思った。
生まれたところが日本という、自ら生き物を殺す必要のない国だったからかなぁ…。
「あのー…」
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