第1章  異世界へ!

6/13
53人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
幽「そんなことより……君、名前は?」 話をずらす。 「僕の名前?そんなのないよ。僕を捨てた奴の付けた名前なんてイヤだし」 やっぱり捨てられたんだ……。 「…僕、教えたんだから、お兄さんも教えてよ」 幽「川西幽」 「変わった名前だね」 幽「そうか?」 「うん」 幽「……君はこれからどうするの?」 「僕は……」 そこまで言うと男の子は黙ってしまった。 幽「…君ってずっと呼ぶのもなんか変だから、名前をつけてあげるよ」 どんな名前が良いかなぁ……。 幽「……川西 (たくみ)はどうだ?」 「……僕の、名前?」 幽「そうだ。俺と義兄弟になるけど……大丈夫?」 「……うん。…ありがと!」 尊は涙ぐみながら答えた。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!