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「すみません」
声をかけられて振り向くと、先生が立っていた。
その顔を見て、心底安堵した。
「デザート、選べるらしいですよ。席に戻りませんか?」
先生がそう言うと、インテリ君はあからさまに不機嫌な表情になった。
「いや、彼女と大事な話があるので」
「はあ? 私はないって……」
言いかけると先生が割り込んできた。
「あんた、顧客に対してもそんな態度なのか? それでよく勤まるな」
先生がインテリ君を睨みつけながら低い声で唸るように言った。
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