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横の手術台を見るとミズキが医師っぽい人や看護師に囲まれて胸に電気ショックを与えられている。
なにがあったんだっけ・・・?
そう考えていると俺の腕にチクッと痛みが走ったと思ったら急に眠くなってきた。
ああ・・・そうだ
俺たち車で事故ったんだ・・・
思い出した次の瞬間には完全に意識がなくなった。
目が覚めると誰も居ない電車に乗っていた。
外を見るとどこの景色か全く分からない場所を走っている。
ふと目線を車内に戻すと目の前にミズキが立っていた。
「うおっ!びっくりした!」
「そんなに驚くことじゃないでしょーよ」
「いや、だってお前さっき病院で電気ショックうけてたけど大丈夫なのか!?」
「それはマコトだってメスでサクサク切られてたんだからお互い様じゃん」
そうか、あの時腕に注射されて眠くなって、その後やっぱり手術受けたのか・・・
「って、なんで目が覚めたら俺もミズキもいきなり電車なんかに乗ってんの? 普通手術受けて目が覚めたら病院のベッドだよな? 体もなんともないし」
「まあ、そうなんだけどさ、せっかく二人で久々の電車デートなんだから細かいことはいいの」
「あ、マコト!駅が見えてきたよ」
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