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「シグマ先生とおそろいなんだね!」
「先生もケイも似合ってるっしょ」
うん、なんでこいつ等なんでまだここにいるんだよ。
「ありがと。てか、そろそろ体育館移動したら?そろそろ時間でしょ?」
「ケイの言う通りだ、ほらさっさと行け」
俺と先生がそういうと、二人ともはーいと言って部屋を去っていった。
「大変お待たせしました。会場の準備のほうが完了いたしましたのでそろそろ案内させていただきます。案内はガーディアンリーダー、ケイ・アドルフォ、私とガーディアン顧問で中等部一年Sクラス担任のシグマ・ルハインベルツでさせていただきます」
一応名乗りを挙げてニコッと笑っておく。
何事も失礼のないように努めるのが穏便に過ごすコツってな。
「シグマ・ルハインベルツと申します、以後お見知りおきを。それと、先ほどはお見苦しい姿をお見せしました、ツキタチさん、エレーナさん、イチイ」
シグマ先生がいつもより、すこーしだけ丁寧な口調で喋っていて少し笑いがこみ上げた。
こんな先生見たことないからね。
ただ貴族を相手にしても動じないし、名前に様をつけるわけでもない。
そしてイチイにぃに関しては呼び捨てときた。
ホント先生らしいよ。
「いえ、お気になさらず。いつも息子たちがお世話になっています。今後ともよろしく頼みますよ、シグマ先生」
「はい、勿論です」
わぉ、先生の愛想笑いとか初めて見た。
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