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目の前に大きな鏡があり、そこで俯きながら作業をしている実晴は無防備そのものだった。
あと少し、屈めば、がっつり見えてしまうほどの胸元が開いた服が俺の理性に突き刺さる。
…やばい、先に料理よりも実晴を食べたい
と思いながらもグッとこらえ、実晴に近づき、その細い腰に腕を回す。
腰が弱い実晴はひぃっと間抜けな声を出し、顔をポボッと赤らめた。
「せっかく、露天風呂があるのに?」
「や、だって…せっかくなら大きなお風呂に…」
「俺は大きさよりも、実晴かいるかの方が大事だけど?」
腕の中で実晴がフルリと震えた。
その相変わらず初々しい反応に、俺はますます実晴を苛めたくなる。
「実晴の裸、今日は見せてくれないの?」
耳元に近づき、囁くと実晴はんっ、と色っぽい声を出す。
腰に続き、耳も実晴の弱い部分だ。
耳朶を口に含み甘噛みをすると、もっと色っぽい声が半開きになった口から漏れる。
「やっん、せ、聖司さん…」
「…早く、実晴を食べたい」
残念なことに、女将さんがご飯の支度ができたと呼びにきてしまい、俺はスッと実晴から離れ、館内にあるレストランに向かう準備をした。
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