おまけ③ 繁華街の中心で中野が叫ぶ

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「お開きの時、高木さん元気なかったよね?」 「あれはな、篠田に拒否られたんだよ。遠回しに嫌味ったらしく」 「どんな、どんな?」 「高木、かなりどきつい誘いをかけたんだよ。篠田が乗ってこないから勝負に出たんだろうな」 「どぎついって、まさか一夜の」 私も相当やったけど。 「うん。俺、横で飲みながら聞いてたんだけど、あんな隅っこだし高木は誰も聞いてないと思ったんだろうな。まあ、こんな感じだ」 *** 『私…少し飲みすぎちゃったみたいです。今だけ…お酒のせいにしちゃってもいいですよね』 隅っこの席。 周囲が全員背中を向けているタイミングを見計らって、高木が篠田に囁いた。 『篠田主任に彼女がいるのは知ってます。でも私……』 高木、タメを作ってから潤んだ目で見上げるも、篠田は完全無視。 *** 「潤んだ目っつぅのは俺の想像だけどな?背中だし見えねーから」 「んなことどうでもいいよ!それでそれで?」
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