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まあ王都の学園は貴族ばかりで、平民は商家か相当優秀な人物でないと入れないのでそんなものなのだろう。
ちなみに平民は、無料で10歳から教会で文字と算数を任意で教えてもらえる。
前世で照らし合わせると、どうやら小学一年生レベルらしい。
こう考えると教会ってすごいな。ボランティア精神がすごい。
孤児院も経営しているし……お布施?お布施なのか?
そこら辺どうよと父に聞けば、国からの助成とお布施に加え、聖水や祝福、魔術適性診断などで経営費を賄っているそうだ。
なるほど。言われてみれば納得だ。
神官を目指すなら神学校だそうだが、あれを敬う気のない俺には関係ない世界だな。
10歳になり初級魔術を覚えた。
初級はあれだ。ウオーターボール!とかだ。
「我が魔力を捧げ希う(こいねがう)。水の精霊よ、我に奇跡を与えたまえ。我が手に集まりて水よ球となれ。行け水球!」
……もうね、もう恥ずかしい。これで直径30センチほどの水の球が出るんだ。それを的へ飛ばすんだが、そこら辺で魔力制御の差が出るんだって。
昔はこんなじゃなかったよ?
練り上げた魔力をイメージで具現してぶん投げろ、みたいな?
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