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『こんなところに……ケーキがある。』
『お誕生日おめでとう。』
堺さんが笑顔で言ってくれた。
涙で視界がボヤけていく。
堺さんがギュッとあたしを抱きしめた。
号泣するあたしを見て笑う堺さん。
『これからは、毎年お祝いしような。』
そう言って堺さんは、あたしの左手の薬指に指輪をはめてくれた。
そして、甘い甘いキスをしてくれた。
『返事は？』
『よろしくお願いします……』
ケーキのろうそくを吹き消し、事務所が真っ暗になって……あたしは、堺さんに抱きついた。
堺さんは、また甘い甘いキスをしてくれた。
ケーキを食べたあと、あたし達はキラキラと輝く場所へと向かった。
～終わり～
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