25人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
「また落雷か?キリがないでござるな」
だがそれは雷ではなかった!
神の力を借りた四郎は、
旧約聖書で退廃したソドムの街を滅ぼした、
硫黄の火で辺り一帯を焼いたのだ!
武蔵は丸太木刀は塵と化したものの、
巨大刀を盾にしたので無事。
しかし原城は更に崩壊し、
近辺に居た兵達は蒸発。
遠くに居た兵はソドムから脱出しつつ、
ロトの妻の様に塩の柱となる者も居た。
武蔵は赤熱化して、
溶けかかっている巨大刀を横に刺し、
鍛え上げた丹田(たんでん)から大声で四郎に叫んだ。
「貴様!我ら幕府軍どころか、
貴様の一揆軍すら死に絶えておるぞ!?」
「はははは!
我の一揆軍はみな天国行きだが、
貴様ら幕府軍はみな地獄行きだ!」
高笑いする四郎。
すると焼け焦げた何かが武蔵の元に、
落ちて来たではないか!
「宗矩!?」
最初のコメントを投稿しよう!