『 匣の中の僕ら 』

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   ボオオォオーーン… ボオオォオーーン…  どこからか古い柱時計が何時かを知らせる鐘の音が聞こえてくる…  ボオオォオーーン… ボオオォオーーン…  全くいつまで鳴り続けるんだろう…  ボオオォオーーン… ボオオォオーーン…  ん? …寝てる!? いつの間に!?  僕は慌てて目を見開いた…!        目を見開いても部屋は真っ暗で何も見えない…  窓が無いのか、窓から差し込む光が一切ないのか完全な暗黒だった。  まるで暗闇という怪物の腹の中にいるような…      どこだ…ここ…???  心臓の鼓動が高鳴っている…  こんな場所に来た記憶も眠った記憶も全くない…
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