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そんな風に、黒子姉さんの背中を追って練習する日々ももう既に一週間。
なかなか上手くいかない。
あまり人が通らない時間を狙って。
かつ人間の乗り物がそれなりに通ってくれて。
私が落とす胡桃が、いい感じに置ける道を狙って。
今日も落とした。
「きゃっ!?」
やっぱりダメだった。
人間の子供の頭にぶつかった。
逃げなきゃっ!
急いで旋回した時、下から声がした。
「待って待ってーー!! カラスさぁぁぁん」
私の投げた胡桃がぶつかった子供が、大きく手を振りながら私を呼んでいたのだ。
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