夕焼け

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アスファルトに、 真っ直ぐのびた黒く長い影。 そっと近寄り、隣に並んだ。 「・・・ごめんなさい」 足下の君に小さく呟く。 軽快な足音と一緒に、 明るく可愛い声が聞こえた。 「ごめんね、待った?」 無邪気に揺れる胸元のリボン。 「待った?じゃねぇよ、遅いよ。」 少し不機嫌な声は、 わざと言っているって私には分かるよ。 楽しげな声と、遠ざかる足音。 ごめんなさい、 やっぱり君が好きなんだって思ったよ。
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