4 揺れる心…

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「あ、相沢さん?」 「そう。いるよね?」 「は、はい。よんできます! 」 適当に声をかけた女子 俺を見るなり顔を真っ赤にさせながら モジモジしだした。 そして、小走りに相沢を呼びにいく 教室内では 「うそー。一樹くんがいるんだけど!」 「な、何で うちのクラスに?生 一樹くん初めて間近で見たかもしれない……」 廊下に立つ俺をチラチラ見ながらコソコソ話し出す 俺は、アイドルかよ…… いちいち反応しすぎ 程なくして、体格の良い小錦並みの女子が小走りに駆け寄ってきた。 コイツが相沢か…… 「一樹くん?どうしたの?」 初対面の俺に馴れ馴れしい聞き方するなよ小錦が 「あのさ実優、知らないかなって思って」 実優という言葉に少し頬をひきつらせる相沢 顔に出てるし、怪しさ満載なんですけど。 「え?…あの、何で?」 何でじゃねぇよ 知らないかって、聞いてんだから答えろよ 「クラスメイトが、実優と一緒にどこかいく所、見てたみたいで。それから戻ってきてないんだよね教室に」 俺はニコッと微笑みながら言う 相沢は、俺の言葉に 落ち着かない様子で しどろもどろ になりながら答えた 「え、あの、、、あ!あの、た、たしか」 「確か…何?」 早く答えろよ。時間ねぇんだから 「あ、確か…… た、たた、体調が悪いとかってい、い、い、言って か、か帰りました」 は? 帰った? なわけねぇだろ
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