オモヒ

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 それは悲劇だった。スマホを見ながら運転を続けていた者が、速度を落とさぬまま歩道に突っ込んだのだ。  哀れにも、歩道の内側を歩いていた幼児は亡くなり、幼児の手を引いていた者の手は宙を舞った。幼児の保護者は命を取り留めたが意識不明。その上、車に飛ばされた腕は接合不可能だった。  その事故が全ての始まりだった。
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