6人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
「ただいま」
出張を終えて、ほっとしながら家の玄関を開けると、圭太(けいた)と妻の理恵(りえ)が顔を出した。
「おかえりなさーい」
「おかえりなさい。疲れたでしょう?」
「やっぱりホテルだと寝た気がしないな……。体中が痛い。あ、圭太」
「ん?」
手に持っていた大きな箱を、圭太に手渡す。
「さっき買ってきた。冷蔵庫にいれて冷やしておくといい」
「やったー! ありがとう!」
5歳になる圭太は喜んで受け取ると、言われた通りキッチンに向かっていった。
自分も荷物を置いて、リビングのソファに座り込む。
キッチンのテーブルには、彼の大好きなメニューが並べられている。
最初のコメントを投稿しよう!