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二人の会話が私の頭の上で繰り広げられる。
「それにしても優乃ちゃんは小柄で可愛いね。こももや美琴より小さいね。これなら軽々抱えてどこでも連れていけそう」
「どこでもって…」
「だから、司穏が優しいからって甘えすぎてたらいつオオカミになるかわかんないんだから気を付けるんだよ?」
「………オオカミ?」
「なんせオオカミの息子だからね。さ、今日はここでお茶しようか。俺がご馳走するよ」
「優乃ちん、ドーナツ食べつくそう!」
ドーナツ店に3人で入って、桃ちゃんが大量にドーナツを選んでいく。
「桃ちゃん、私そんなに食べられない」
「大丈夫!残ったら私とヒオで食べるから」
「なに?優乃ちゃんは少食?」
そういえば、桃ちゃんは休み時間の度になにか食べていた。
「二人ともよく食べる方なの?」
「「うん、大食いってやつかも」」
キレイに声が揃った双子。
それが気にくわなかったのか、お互いに睨みあっちゃった。
「あははっ!二人仲良しだね」
そんな二人が微笑ましくて、つい笑ってしまった
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