食品衛生法改定

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食品衛生法改定

本当はいぶりがっこの話のときに書いてた内容。 話が真面目で別ページに書くことにしました。 いぶりがっこ関連、延長はこれで一旦区切ります。 (てか、いぶりがっこネタがもうないw) 今日は令和6年6月1日。 詳しいわけじゃないけど、自分なりにちょと記事とか目を通していた案件。 ニュースなどで流れてると思うが、今日から食品販売において営業許可が必要な業種が増えたこと。これらの業種は加工する際、HACCP(ハサップ)対応の施設が義務となる。 見聞きして気になるのは漬物類を作る個人主が大幅に減るという。 一例でいうなら道の駅や個人店などで漬物、惣菜なんかを家庭で作って卸す。または直接販売してる人たちか。 いままで自宅にある道具や場所で作っていたものが、今度は水道、冷蔵庫、道具、換気などHACCP対応の設備に変えなくてはいけない。その設備投資等を考えたとき、廃業という道を選ぶ人たちが多いそうだ。 んー。 食の安全という観点から言えば賛成。 しかし改正による食の多彩面(※)が表舞台から現象してしまうことは遺憾だ。(※多彩面=格好よさげに書いてみる。要は各家庭、個人の味と言いたいだけ) 漬物は買わないが、梅干しは1年に1,2回買うかな。昔ながらの塩分高くて酸っぱい梅干しが好きだから。旅先とかで個人が作った梅干しとかたまに買うんだよね。要はそういうのが大幅に減るかもって話なんだよな。 個人で作ってるのって、当たり外れ大きいけどね、すんごくウマい!ってのもあるから、やっぱり楽しみなわけで。 反面、衛生面大丈夫?と思うことはある。これは漬物や梅干しだけじゃない。個人で作ってる惣菜やスイーツとかもそう。要は「手作り」って掲げてる品。 前も書いたと思うが、手作り=安全とは限らない。かといって工場でつくってるのも安全とは限らない。 ただ個人主が作ってるものだと親近感、安心感(添加物とか使ってなさそう)とかはある反面、去年の糸を引いているマフィンなんかの話もあるからね。 ああいう店の対応を見てるとやっぱり法整備的なものは必要だと思ってしまう。 そもそも今回の漬物が食品衛生法改定に加わった理由。それは10数年前に起きた白菜の浅漬により死亡者がでた事件がきっかけと読んだ。 うまくいえないのですが、本来漬物ってのは家で漬ける保存食だったわけですよね。冬の野菜不足を補うためのもの。冷蔵庫がない時代からある伝統食。 ただ現代の食は分業化してるというのかな。イメージ的に。 一切何もしない。作らない。包丁を持たない。皿もない、箸もない。火を起こさなくても温かいものが食べれる。 そういう時代の食において、やはり何らかの明確な安全基準はやっぱり必要なのだろうと思う。そこに金銭が絡むのなら尚更だ。 今回は厳しすぎるという意見が多々見受けられるが、私からすれば致し方ない面も8割位は占めている。 でもさ〜 でもよ〜 まがい物や○○風のような商品が増えていく懸念。 いぶりがっこの話で「いぶりがっこ風」なものが残念と書いた。結局なにかを量産するということは、どうしても収益が絡み、元々あった原型、家庭の味、地域の味は失われたり、変質したりする傾向にあると思う。 例えば梅干し。昔は塩分濃度20%位なんてのもザラだったらしいが、今では塩分濃度が1桁の梅干しが主流だと思う。塩分濃度が高ければ常温保存可能だが、塩分が低いものは冷蔵庫で保存しないとカビが生えてしまう。 時代に伴う食の嗜好や生活の変化。元ある梅干しと比較すればはちみつ梅とか減塩梅に関しては「〜風」とは思わない。むしろ進化した代表的な食べ物だと思っている。 しかし気になるのは原型の味を知らない。または食べても何故酸っぱくて塩っぱいのかを知らない。知ろうとせず否定する。進化した物を基準に美味い不味いを語る。それらが主流の意見となり、原型の味と意味が損なわれてく。 過去の味は必要ないといえばそれまでだし、そもそも原型の味はまずかったり、害だったりと意味を成さない場合も多々ある。 それでも漬物は日本人の食の根源の一つだと思うから、本来の梅干しとはなにか。冷蔵庫が無くても腐らない食べ物を家庭で作る。それらを作る体験どころか食べる体験すら失われつつある危機感。 あまりに便利な食べ物が増えすぎて、自分で腐るか否か判断出来ない人が増えていると思う。 ま、それらはさておき。要は家庭の味、地域の味が表舞台から消えていくのはなんだか寂しいって話だね、つまるところ。 ではではおしまい! この話、本当はいぶりがっこの延長で書き出したのだが、どうもねぇ・・・と思いまして。
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