プロローグ

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プロローグ

「さてと…」 俺はいつもの様にボディースーツに袖を通し、その上からデバイスを装着した。 伸縮自在で身体にぴったりとフィットするくせに、斬撃に対して装着者に傷を付けない超高性能スーツなのだが、申し訳ないが趣味の悪い全身タイツに見えてしまうのが勿体無い。 しかしまあ胸と肩、そして腰の周りと膝から下にはデバイス、つまり鎧のような物が付くため、辛うじて全身タイツは免れている。 デバイスは鎧のように身体へのダメージから守ってくれるとともに、受けたダメージを数値として測定し、装着者に教えてくれる役割があるのだが、大会の決勝ラウンドともなれば、そんなものは殆ど意味はない。 なぜなら殆どの試合は一撃で勝負が決してしまうからだ。 そして、腰のデバイスのバインダーに付いている剣の柄のような物が『ブレードデバイス』といって、スイッチを押せば柄の先からレーザーが出てくる仕組みだ。 簡単に言うとラ○トセーバーだ。 『ブレードバトル』という大会の名前にもなっているこの武器を使って、対戦者はお互いを斬り合い、相手が降参、または試合続行不可能と判断されるまで戦うわけだ。     
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