かわいい巫女には旅をさせるべし

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 その後どうやって帰ったのかはわからない。  物語などでよく言われる「その後どうやって帰ったのかわからない」その意味が今日わかった気がする。  私は今日分かったその言葉通り、あの変な人とあの後どんな話をしてどうやって別れて、どうやって帰ってきたのかわからないでいた。  ただ気がついたら家の前にいた。 ただそれだけ。 「アマネ!おかえり。遅かったけど大丈夫?」 「ええ、大丈夫よ」  目の前にいる狐の耳と尻尾を生やした自称神様。  こんな事、誰に言っても信じてなんかもらえないわよね。  でもこれが現実であることは流石にわかる。 「うん、それでいい」 「アマネ?」  不思議そうに首を傾げる神様。  こんな頼りなさそうなのが神様なんて、それだけがちょっと残念だわ。  どうせなら毘沙門天とかっこよさそうな神様が良かったところだけれど。
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