だしの香りは思い出の香り

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だしの香りは思い出の香り

「ねぇ、大祐。今日はだしの香りがしない?」 いつものようにカウンター席に座り、甘く爽やかな紅茶の香りを楽しんでいたはずの城山透が不思議そうに菱川大祐に尋ねる。 「そうなのよ~。今日は悠ちゃんが帰って来るから」 城山の問いに菱川が何とも嬉しそうな笑顔を浮かべて返答した。
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