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宰相さんに呼びだされました
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朝の日課であるスラムマラソンをしていたんだが、やけに静かで首を傾げた。勢力争いでも起きたのか、たまたま静かなだけなのか。
不思議に思いつつも家まで戻り、庭で鍛錬をして中へ入る。
うちの離れを使っていたリオは、フォール君を受け取りに来たウーゴと旅立った。
実はリオの奴、王都にいられなくなってさー、なんて話したら、じゃあ俺のとこ連れてきましょうか? 冒険者大歓迎! と、とんとん拍子に決まり行ってしまった。
ウーゴはソロで行動していて、勧誘とか多くて嫌になるんですよねー、なんて自慢なのか愚痴なのか尋ねたくなることを言って、リオが来るならソロじゃないと喜んでいた。
魔法使い二人のパーティって、無双でもするのだろうか。
そのウーゴが持ってきてくれたグラスは、足のついたワイングラスに色が入ったロックグラス、それと切子のロックグラスで全部二個ずつだった。
少しだけボッチである俺への当てつけかと思ったが、嬉しかったのでフォール君を二つ渡しておいた。一個でいいと言われたが、壊れたらどうするんだと無理やり持たせた。
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