それはまるで宝物の様な

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「帰ろうか」 「まだ良いじゃん」 「夜になれば星はいつでも見れるよ。それよりお母さんが心配してる」 「お、何か兄貴っぽい事言ってる」 「うん、お兄ちゃんになってみようと思って」 まずは形からでも、君の兄に 「頼りない兄貴だなぁ」 そう言った彼の笑顔は、ボクが見る事が出来た初めての、彼の弟としての顔だったと思う
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