素っ頓狂な前書きと目次とプロローグ

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素っ頓狂な前書きと目次とプロローグ

 『狂人』とは……様々な捉え方があります。近年では侮辱の意を込めて使う言葉だけ ではなく、この上ない賛美の意を込めてこの言葉を用いるようになった事実は、例えばウザい・キモい・死ねと等いう下品な言葉が若者の間での挨拶言葉にまで良くも悪くもなってしまった現実と似ていて、そうして変化してゆく日本語の面白さだと思います。  時にその面白さが仇となるのも事実です。何かしらフィクションの人物に感情移入し創作の世界に没入する方、使われる言葉の表現の節々に著作者の人生行路等を見入って自分自身に取り入れる方、書き手としたらば言葉遊びや独特な言葉の一連に魅了されてより面白くと参考する方などなどの読者が居る一方、文章の送り手の意思というものは受け手の時々の年齢、感情、知識、想像力……様々な状況によって変化して伝わるものです。ただ、今挙げた例は当作品を手にとって絶対おもしろい! という確信を持って頂ければの話で、その確信に到達すべきは筆者の知名度が主になってくる筈です。     
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