第二話 源氏物語を研究してやる!

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そうだ!!!自分にはもう一つ好きでたまらない分野があった! 理乃の瞳に輝きが増す。 それは、「ルーン」と「タロット」。この二つの占い分野だ。 幼い頃から占いが大好きで、 ジュニア用の占い雑誌に付属品でついていたタロットとルーン。 …今にして思えば、何とも太っ腹な企画だが… 解説書を片手によく占っていた。 その内、解説書を見なくてもリーディング出来るようになった。 今でも、友達を占ったりする時もある。 少しでも可能性のあるものは、伸ばすべきだ! 理乃は徐にタロット78枚をシャッフルする。 そして三枚の束に左手で分け、一つの束に戻す。 そして上から7枚目。8枚目を引いて表にし、テーブルに並べた。 「源氏物語を研究して小説書くのってどうよ?」 とタロットに質問したのだ。 7枚目「審判・正位置」8枚目「戦車・正位置」 「この場合の解釈は、それは閃きよ!夢は掴みに行きなさい! チャレンジあるのみ!」 と理乃は解釈する。タロットが後押ししてくれたようだ。 「源氏物語にはいくつも矛盾点があるのだ。 源氏物語を研究してやる!紫式部、首洗って待ってろ!!」 と理乃は不敵な笑みを浮かべ、 稀代の大作家・紫式部に挑戦状を叩き付けたのだった。
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