悪魔を信じますか?

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何故、こんなことになっているのか。 私にもよくわからない。 それは、少し前にさかのぼる――  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 私は、バイトの真っ最中だった。 なぜ、有名大学に通っていた私が、こんなことをしてるかというと、 就職活動に失敗したからだ。 この私が?なぜ就職できない? それに見合うだけの勉強はしてきたはずなのに。 今日も、いら立ちを隠しながら、コンビニの店員をやっている。 「ゴミ捨て行ってきまーす」 「はいよーよろしくなー」 暗く細い路地、店の裏。高いフェンスの前にはゴミの山。ここがゴミ捨て場だ。 「なんでっ!何でこの私が!」 ゴミの山に、手に持っている新しいゴミを投げつける。 ここは私以外は誰も来ない。 ここでは、私の日々の怒りが爆発する。 「どうかしましたか?」 低めの男の人の声。聞きなれない声。 振り返ってみると、そこには二人の男がいた。
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