不純

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読書が好きだ。 本には俺の知らないことが、ほとんど書いてある。 地球の存在意義、人間の仕組み、天性の才能を持った作者の頭の中。 全てが分かる。 本に魅了された俺は、今日も部室で本を読む。 「ヒイラギくん、いい加減部活したら?」 大きな机に向かい合って座る彼女、名前はカエデ。 「今、良いところなんだ。女を殺した犯人が分かりそうだよ…。」 そう言って俺は、すぐに本の世界へ戻って行く。 …はあ、そっか! 凶器はあの木刀だったんだ…えっと、続きは… えっと… …あれ…内容が頭に入って来ない… おかしいな……。 ……
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