『フューチャーウォーフェアプランズ2030』より

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『フューチャーウォーフェアプランズ2030』より

【第2章第6節 戦略LASER】  2010年代から実用化の始まったLASER兵器は戦術兵器として各国陸・海・空軍に導入され、比較的短距離での戦闘体系が大きく変化した。  LASERはその特性として高速度で直線的な威力の投射が可能である。これを生かし、開発されて間もない頃は対空兵器として大いに活躍していた。それもペトリオットミサイルより多少精度のよい迎撃兵器のような扱いでしかなかった訳ではあったが。  しかし、2020年代に入ると、技術向上による射程の延長やUAV搭載型の高高度LASER照射ユニットの出現により、LASER は戦略兵器としての様相を呈して来はじめる。 この戦略LASERの発達により爆撃機、ICBM、そしてSLBMの戦略的価値が相対的に低下し、さらには各国は保有の戦略LASER兵器を使って、1秒とかからずに他国を焦土にすることが可能となってしまった。 それだけではない。 船舶や航空機は水平線から頭を出した途端、ただの的と化してしまうようになってしまう。通商破壊すらミサイルを打ち合う時代よりも遥かに瞬時に、大規模に、そして安価にできてしまう時代が始まったのだ。 ウィリアムス・アンド・サンズ社 『フューチャー・ウォーフェア・プランズ2030』より
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