序章㊦:空中からの調査

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「それで、ど~~してがアタシが協力しなくちゃならないのよ!」 「良いじゃん。だってお前、あのレオが困ってんだぜぇ??」 「う゛・・・」 甲高い女の声は、みるみる大人しくなる。それを感じたマサは、また受話器越しに向かって意地悪な台詞を入れる。 「お前さぁ。本っっ当ー分かりやすいな」 「うっ、うるさいっ!!それで、そのお宅の住所は どこら辺なのよ。やっぱり空から眺めてるんじゃ分かりにくいわ。やっぱり地上に降りて探そうかしら」 女は、少し足を曲げて体勢を低くした。 なんせ空中は風が強いので、この女の格好は場違いなのである。
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