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私
特に取り柄はありません
自己PRは死ぬほど嫌い
人に嫌われるのが怖いので
猫をかぶって生きています
やりたい事はあるけれど
行動には移せない
ああだったら こうだったら
頭の中だけで楽しんでいます
なんでそんなに中途半端なの?
そんな声が聞こえた気がした
でも しょうがないじゃん
1番にはなれないんだから
見上げれば見上げるほど
私の上は他人で埋め尽くされている
その中に飛び込んで苦しい思いはしたくない
愛想笑いは得意です
でも人と話すのは苦手です
言いたいことは沢山あるのに
頭の中からは出てきてくれません
全てをさらけ出して付き合える
そんな関係に憧れてはいるけれど
私を知られることは
どうしようもなく恐ろしい
なんでそんなに臆病なの?
誰かの嗤う声が聞こえた気がした
でもしょうがないでしょ?
誰だって自分が一番可愛いんだから
どんなに頑張っても私は特別になんかなれやしない
「1番とか特別とか
そんなのにこだわる必要はないよ」
誰かが優しい声で囁いた
「そんなの無理だよ」
言葉にならない思いが鎖のように絡みつく
1番になりたいのです
好きなことを思いっきりやって
それをみんなに認められたいのです
特別になりたいのです
全員なんて贅沢は言いません
たった一人でも私のすべてを受け入れてくれる人が欲しい
わたしはただ 寂しくて寂しくて
なんだかとっても涙がでるのです
欲深い人間なんです
浅ましい人間なんです
罪深い人間なんです
とっても醜くて生き汚い人間なんです
こんな私でそんな私でどうしょうもない私だけど
何をしても中途半端で
しょうもないほどに臆病で
それでも浅ましく生きている私を
どうか あなたに許して欲しい
ただ それだけなのです
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