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ここは…要塞都市「ミラーガ」そこの中心に聳え立つ塔、「ミラーガ・グルザン」そこでは軍人達が寝食を共にし、又は修練をする場所としても機能しており、他国からも一目置かれる存在である…
そう、ここから物語は始まるのだ…。
???「モロー将軍…モロー将軍…起きていただけますか…。」
???「む…なんじゃ…オルベルタ中尉…儂に何か用か?」 オルベルタ「はい…実は…グランカ元帥が
お呼びで…なんでも…火急の用だとか…。」
モロー「む…グランカ元帥が……なんぞあったのか…まぁ良い…行ってくる…。」
モロー「ふぅむ……儂にあの出世の鬼が用とはのぅ…なんぞ儂の手柄を寄越さんがために袖の下でも出すのか…。」
グランカ元帥の部屋… ???「はい…はい…えぇ、分かっております…あの作戦は着々と進んでおりますので…ご安心下さい…では後程…。」
コンコン、 モロー「モロー入ります!」
グランカ「おや…これはこれは…よく来てくれた…
どうだ、ズルバ産の菓子を食わないか?旨いぞ?」
モロー「元帥殿…私老軍人と茶話をしに呼んだのではないでしょう…要件を申していただけますかな」
グランカ「おぉ…すまん…実は君に頼みたい案件があってね…これは機密事項でな…他の人間には洩らしてはいけない、分かったかね?」
モロー「分かっております…で案件というのは?」
グランカ「うむ、君も既に知っていると思うが、
グランバル峡谷にあるキラン族の集落がある、そこで夜な夜な化け物が現れているらしい、
今の所被害はないが何れ何かあっては困ったことになる、そこでモロー君には魔物討伐をしていただきたい、勿論秘密裏にな。」
モロー「……分かりました、部下は引き連れて行ってもよろしいのですかな?」グランカ「む、いやそれはいかんな…何分集団行動はバレやすく、また集落への報復の危険性も孕んでいる、今回は我慢してくれ…。」
モロー「分かりました…では。」バタン
???「クックック…いいのか…あんな爺に任せてよぉ…。」グランカ「なぁに…そろそろ新しい将軍が欲しかったからな、それに奴は齢90の年寄りだ、いくら歴戦の猛者とはいえ、今回のことを知ればガックリと来るはずさ…奴にはそろそろ消えてもらわないとなぁ…。」
謎の声と恐ろしい会話をするグランカ元帥…
声の主は何者なのか…それはいずれ明らかになる…
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