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それでも、自棄を起こして逆ナンに走るほど東条が好きだったのに、本当にいいのだろうか。
ここまで来て寸止めは辛い。
抱き締めているとそろそろ疼きが限界になってきたので、暴走前、止まれる間に最終確認する。
「東条主任のことはもういいんですか?」
彼女は恥ずかしそうに、少し決まり悪そうにもじもじしながら答えた。
「主任への気持ちはずいぶん前に憧れに近いものだったと気づきました。でも皆川さんにそれを言えずにいました。一緒に居られなくなると思って……」
ああ、もう、たまらない。
ようやく心と身体の解禁を迎え、一気にケダモノになりそうな自分を何とか抑える。
できるだけ優しく彼女を押し倒し、胸元のボタンを外しにかかった。
「まったく……ずいぶん我慢したのに」
一つ外した隙間から、ふくよかな谷間が少しだけ見えてきた。
早く、あの肌に………
ところが、またも僕は寸止めを食らった。
「あのっ!」
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