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「……こっちへおいで。見て欲しいものがある」
おいで、と言われて抱き寄せられるのが好きだった。
だけど今日はそういう雰囲気ではないことも分かっていた。
私が立ったまま近寄ると、卓也は無造作に数枚の写真をテーブルの上に並べた。
その写真を見て、私は息を飲んだ。
寛人との写真だった。
だけど、それはカフェで一緒にいる時のものではなく……寛人のベッドで眠っている私と、顔は見えない寛人の肩が写っていたのだ。
これは確実に自撮りで……。
「た、卓也が……仕込んだの?」
私は震えながら後ずさりした。卓也が眉間にしわを寄せて私を見た。
「なんの話だ?」
「違うよ」
ふいにリビングのドアが開いて、寛人が入って来た。
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