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戻ったアリ達は話し始めた。
「今回のはダメそうだな。見た目は前回のものと一緒だが、匂いがヒドい。甘ったるくて毒々しい。いかにもって感じだ。ありゃきっと食べれば即死だぞ。」
「そうだな。あんな物誰も食うわけないよ。あぁ、またしばらくは土を食べるしかないか。」
「前前回のものは全く効かなかったけどな。あまり美味くはなかったけど。」
「美味しくて即死できる物を作れよ、人間!」
そう言って笑いあった。
「でもさ、そういうものが出来てしまって、俺たちのコロニーが全滅したらどうなるんだろう。きっと大ヒット商品になってさ、世界中の同志達が死んでいくのかもしれないよな。」
そこで皆黙ってしまった。
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