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もし~だったら。もし~であれば。
誰でも一度は思ったことがあると思うし、妄想したこともあるだろう。
私の場合はそれが常にと言えばいいか…最近は夢と現実の境目が解らなくなってきている。
一人の私は冴えない平凡な大学生。
特に仲良い友達もいなくて、休憩時間は読書をしつつ本の世界を妄想して浸る、そんな女性。
もう一人の私は、平民の産まれながら、妄想でイメージを強固にして、魔法をバンバンつかって力をつけた女の子。山にこもって自力で薬学の知識も着けた。その薬学の応用で自己流ケアして更々の髪に艶々のお肌。天才美少女の出来上がり。
夢とうつつを行き来しているような…自分の中にもう一人の自分がいて、意識の半分ずつで生活してるのかな?
とか、妄想しているうちに実際はどちらの世界がが本当なのかわからなくなった。
中学お受験を失敗し、母親が弟に期待し始めた小学生卒業のころに天才少女は産まれた。
負け組の烙印を母親に押された直後だったのもあり、意地になっていたんだろう。よくあるラノベの知識をいかしてこつこつ頑張った。
そしたら天才少女になっていた。
この世界で私はたくさんの知り合いができた。
もう一人の自分とは大違い。
両親もとても優しいし、弟はねーたんねーたんと可愛いし天使だ。
きっと私の世界は此方だね!
だって、頑張ったら頑張った分の結果が出るし、勉強したらどんどん頭に入る。
そうだ!転生したのかも!もう半分の世界は前世の自分を夢にみてるんだね!
あんな私に優しくない、辛いだけの世界が私の世界のはずないもの!
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