第2章 毒の花

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   夾竹桃の花びらと同じ、鮮やかなピンクに色づいた唇が、自然と弧を描く。  これから毎年、貴方の命日にこの花を供えてあげる。  私が大事に大事に育てたこの花を……。  さあ、今晩は彼が来るから色々準備しなきゃ。  立ち上がって、うんと背伸びをする。  雲の切れ間から差す太陽を、全身で浴びるように両手を広げた。  いつの間にか、咲いてた笑顔で。 《完》
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