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しかし、翌朝も彼女を見ることは出来なかった。
ヒロシは思い切って、カフェ「あなたのタイム」に行ってみた。
雰囲気は、ずいぶん違っていた。
ヒロシが定番にしてる「風の窓」はレトロな感じだが、こっちはモダンな感じだった。
そして時間帯のせいか、こっちの店内もあまり混んでなかった。
ヒロシは、いつも彼女が現れる席に座って、自分がいつも座る席を見てみた。
その瞬間、ドキッとした。彼女がいたからだ。
いやいや、ウェイトレスがテーブルの清掃をしていたのだった。
やがて、こっちのウェイトレスもやってきたが、
「ごめん。急用を思い出して……」
陳謝して店を出ると、いつものように大学に向った。
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