四章

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しばらくすると、城から使者が来た。 本当に国中の女に履かせているようだ。 今まで何軒もの家を回り、何人もの女に履かせたが靴を履けたものはいないらしい。 そして、私の可愛い娘達の番がきた。 最初に下の娘が、嬉々として靴に足を滑りこませたが、その足は靴に入りきる前で勢いが止まった。 力任せに靴に足を入れようとするが無駄に終わった。 「おかしいわ。足が入らないなんて。マッサージだってしたのに」 「私に貸してごらんなさい。駄目な妹ね」 上の娘も試したが、結局、私の愛娘達のどちらも靴は履けなかった。 それでも、良かった。 あの娘と王子が、二度と会わなければ良いだけだもの。 あの娘に永遠に見下されることを考えるだけでも耐えられない。 そう思っていた直後のことだった。 屋根裏へと続く扉が開き、あの娘が現れた。
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