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何時も何時でも一緒。
隣の家に産まれて。
遠い親戚だったりして。
何時までも、これからも、ずっとずっと一緒。
知らない事なんてないと思ってたよ。
「流星群みたか?俺は結局寝ちゃって…さっきまで小さな光だったのが、気がついたらおっきなお日様になってたよ」
「叶人(かなと)は睡眠が21時5時だもんね?僕は、御願い事したよ!星になれますように?って!」
「望(のぞむ)…お前アイドルになりたかったの?」
「もう!違うよ!お星様になりたいの!そしたら皆とずっといれるでしょ?」
「はぁ?ずっと一緒だろ?意味わかんね」
6歳の時に話した何気ない話し。
きゃははって笑った望むが何を思って願ったのかなんて知らなかった。
20歳の今ならわかる…
「望美さん…あいつどうしたの…?」
「…あの子はね、産まれた時から身体が弱かったの。最初はね、ある程度大人になったら話そうって叶恵と決めたの…けどあの子が、望が!…10歳の診察の時に自分は早死にしそうだね!って!…叶人君には、何も気にせず、僕と笑って遊んで欲しいから話さいでね!って笑って言われたの…」
既に精神的に消耗している望美さんにはこれ以上詳しい事は聞けない…。今は叶恵
ちょっとした風邪が肺炎になったり、手をぶつけただけで骨折したり。
今思えば色々思い出される。
今回俺の前で倒れた。でなければ話すつもりはなかったんだろう。
「おじいちゃんいなくて寂しくないかって?人はお星様になるのよ?だからおじいちゃんはあの光っているどこかにいて、夜になれば近くの夜空から見守っていてるわ。それに今可愛い孫もいて寂しくなんかないわよ!」
「望のばぁちゃんがよくいってたな…ずっと一緒って…望…祈る事がちげえよ!」
「夜空に願って叶うなら!いくらでも祈る!だから望を元気にしてくれよ……」
偶然にもその夜は無数の流星群が流れる日だった。夜中でも起きていられるようになった叶人は、星が消えて太陽が顔を出しても…夜空を見上げ、祈りつづけた。
「お前!ふっざけんなよ!俺が心臓止まるかと思ったわ!隠し事とかすんじゃねえ!」
手術は成功に終わり、望の退院も決まった。
「今回は、お前のかわりに俺がきちーんと祈っておいたからな!!」
「望を星になんかするなよ!するならアイドルにしろ!って!」
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